今回は昨年、川崎市中原区で施工した外壁断熱塗装の施工風景を掲載。
使用した塗料は断熱に加えて遮熱性能もあるキルコート。外壁だけではなく、屋根にも使用しているので家全体(外側)で性能を発揮させられます。
キルコートは夏場の太陽熱を反射し、冬場は外気温が室内に侵入することを抑制。室内の暖房器具の効きも向上させてくれるので、一年を通して快適な住環境の構築に貢献。立春も迎え、本格的に暖かくなる前に断熱塗料での塗り替えを検討してみませんか?
では、施工風景を見ていきましょう。
まずは、家全体を水洗いして蓄積されたカビ、泥といった汚れを丁寧に落としていきます。外壁の場合は汚れが付着したままですと、余計な箇所に塗料が付着する事を防ぐ養生がしっかり粘着しないことがあります。粘着不足で隙間から塗料が漏れては大変なので、しっかり密着させる意味もこめて汚れを洗い落します。
最高150キロ圧で噴射される水がこびりついた汚れもスッキリ落としてくれます。軒を洗うと上から水しぶきが降ってきますので、顔を避けながらも細部まで水洗いしました。
洗浄後は養生をして、キルコート専用シーラーで下塗りに入ります。少しサラサラとした乳白色のシーラーをたっぷり塗布。塗装を長持ちさせるためにつける厚膜は、その塗膜の密着が不足していると剥がれやすくなってしまうことも。そのため、接着剤の役割を果たすシーラーを塗ることで下地と塗膜をしっかり密着させます。ローラー塗装に入る前に、塗りにくい細部を刷毛であらかじめ塗っておきました。ローラーで全面塗装する際の塗り残しや掠れを防ぎます。
下塗り後はキルコート主材で中塗り。この主材には断熱効果の要である中空ビーズが含まれており、熱の通過を抑える働きがあります。缶を開封したときは中空ビーズの比重が軽く、上に浮いてしまっているので撹拌機を使用して十分に混合します。この撹拌で断熱効果がムラなく一面に発揮されます。
外壁の端から塗料をよく含ませたローラーで塗り上げていきます。主材は見た目がかなりもったりしており、ほぼ希釈せずに使用するので塗り心地が重そうに見えます。ですが、実際は中空ビーズが含まれているためかローラーの転がりもよく軽いのです。ツルツルの壁ならよいのですが、モルタルのザラザラとした凹凸がある外壁は濃厚な塗料を塗るだけでも力も時間も要します。そのため、このキルコートは塗りやすいと職人にも好評なのです。
中塗りを終えたら、もう一度中塗りを繰り返してより厚みのある塗膜を形成していきます。細部は刷毛や小さなローラーで塗り込んでおき(ダメ込み)、そのあと全体をローラー塗装してムラのない一定の厚みをもった塗膜に仕上げていきます。
中塗り2回を経て、最後はキルコート専用のクリヤートップを塗布して完成です。このトップコートにはつや出し効果や、紫外線などの傷みから塗膜を保護する働きがあります。塗った当初は乳白色をしていますが、乾くと透明に仕上がります。雨樋と雨戸の隙間のような細部には小さなローラーに持ち替えて、ムラのないようにすみずみまで塗り上げて外壁の断熱塗装が完了しました。
夏冬通しての断熱効果で冷暖房の使用量を削減し、電気代の節約にも貢献できるのではないでしょうか。濃厚塗料のたっぷり4度塗りで肉厚な塗膜に仕上げることができました。
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